玲子さん…後日談

先日、このブログで 95歳の玲子さんが 旅立たれたことを、お伝えしたのですが、それを知った生徒さんのお父様から
1枚のCDをいただきました。
それは、「2013.11.27 OTTAVA con brio 」と書かれていて インターネットラジオのクラシックのリクエスト番組だと すぐわかりました。この生徒さんのご家族は、この番組を楽しんでいらして エピソードを交えてのリクエストをしていて、そのリクエストが放送された時のものを 録音して私にくださったんです❣️

それは 3年前、玲子さん宅で 小さなホームコンサートがありました。
実は私も 弾いたんです…、そして10歳のこの生徒さんの耳には このシューマンの小品「兵士の行進」を弾いた
玲子さんの音が残ったんですね〜(笑) 納得です❗️ 気負いのない玲子さんの音は、それは素敵でしたから❣️
という訳で、10歳の彼女はこの曲をリクエストしていたんです。
「私の習っているピアノの 先生の生徒で、82歳も年上のおばあちゃんの素敵なピアノを聞いた…」と ありました。
そうしたら、番組の進行役の男性が 「世代を超えて 、同じ楽譜を見て 弾いて 共感し合える!クラシック音楽にはそんな
懐の深い 奥深さを感じる…」みたいなコメントをお話しくださって、これまたしみじみ なんかいい感じだなぁって。
素直に感動しました。

玲子さん…、玲子さんは自分はピアニストになる才能がなくて…とよく おっしゃっていましたよね〜。
とんでもなかったですね〜。人の心に届く音で ピアノを奏でた まぎれもない「ピアニスト」でしたね。

みなさんの 温かい心に 感動した出来事でした。
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長く生きる

先日、私の生徒さんが 95歳の天寿を全うされて 亡くなられた。

この方、生徒さんとして 30年近く前に ご縁が始まったのだけれど、どうしてどうして!ずっと私が生徒だったようなんです。
彼女が「言ったこと」「やったこと」「手料理」「ピアノの音」全てがくっきり、しっかり、印象深く残っている…
これって 凄いことだな❣️ と思います。

その中でも 強く残っているのが 「人に対しても、物事に対しても、良いとか悪いとか、判断しないことよ!」と。

この言葉は いつもおっしゃっていて 「あなたね!そうしたら この身体が軽くなったのよ!」と目がキラキラしていて、
すいこまれそうだった。

でも 私は「でも 玲子さん、私はそのことを知っていても 直ぐに判断しているし、やめようと思ったらもっと出てくるわ」
なんて反論していた(笑)
すると 笑いながら、「そりゃそうよ!私だってね、こうして生きてりゃ人間だもの 愚痴は出るわよ!」
「だから、きっとこうやってまだ生きているのね、アッハッハッー!!」
豪快な笑い声も魅力的だった。邪気が吹っ飛ぶパワーがあった。

その玲子さんに最後に会ったのが亡くなる1ヶ月ほど前でしたか…
短い時間でしたが少し会話もできて…、「あなたね、もう本も読まないし、音楽も聞かないのよ〜」と。
「じゃあ、何をしていらっしゃるの?」と聞くと、
「なーーんにも!ただこうして寝ているのよ〜、アッハッハッー!」

私は玲子さんから、何の憂いも感じなかった。爽やかですらあった。
「やだ〜、玲子さん そうなの? じゃ また来るわね〜」
と言って手を握ったら、相変わらずのスーパー握力が返ってきた(笑)

その時、ひょっとして玲子さん! 自分の身の回りの事 全てに判断する必要がないんだな〜 と思いました。
老衰で亡くなる…というのは そんな境地なのかも知れないなぁ なんて(笑)


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